薬と同じくらい効果があるのが運動―不安がやわらいだ!

うつは自分で治せる!
おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。きょうはご気分はいかがでしょうか。
薬に頼らずにうつを治すという考え方がいろいろなところで言われるようになりました。
それでは、薬をのまないでうつ病は治るのかという疑問をお持ちになると思います。
DSM-Ⅲで大幅改訂される前の、1980年代の定義でうつ病と考えられていた稀な疾患、あるいは重度のうつ病では、医師は、薬を飲んだほうが回復が早いという判断のもと薬を処方すると考えられます。医師の専門的な知識に基づいて正しく処方された場合には、かなり症状が改善すると言われています。
うつ病の薬は、セロトニンを増やすなど脳内の状態を一時的に変えるもので、抗生物質を飲めば治るみたいな意味ではありません。つまり、原因そのものを取り除くための薬ではありません。薬と並行して心理療法を活用したり、生活習慣を整えるようにアドバイスしたり、いくつかのことが付け加えられます。
実際、心理療法を併用したほうが予後がよいと言われています。薬だけで治療した場合、一度寛解して再発する確率が50%、再再発するとさらに確率が上がるといったデータもあります。
薬の部分はドクターの先生方の専門性にお委ねすることとして、それ以外に何が大切でしょうか。
オススメは運動です。運動は薬を飲むのと同じくらい、あるいはそれ以上の効果があると言われています。お世話になった漢方の先生は、毎日雑巾がけをするようにアドバイスしてくれました。週に3回程度、汗が出るくらいの運動をするように勧めているドクターもおられます。
雑巾がけは長い廊下でもないとなかなかできません。それに代わる運動をやってみました。額に汗が浮き出てくるくらいまでやると、不安が緩和され、少しやる気が出てくることを経験しました。倦怠感を感じながら、いきなり汗ばむ運動は無理かもしれません。朝に散歩をするだけでも全然違います。少しずつ体を動かすようにしてみましょう。
きょうもここまでお読みいただいてありがとうございました。
きょうもよい一日でありますように。
河村従彦

臨床心理士/牧師
カワムラカウンセリングルーム運営
KCPSコンソーシアム(牧会・心理職研修会)主宰
牧師人材育成、大学非常勤講師、ボランティアカウンセラー養成、出版、児童発達支援、職員コンサルにも従事、企業の総務にも関わる
東京、神奈川、静岡で教会を牧会
臨床心理学とキリスト教の両方に関わる領域に関心
「神イメージ理論」はライフワーク 博士(人間科学)
若い頃のアイデンティティ崩壊、人生後半にメンタルバランスを崩した経験から、人のお役に立ちたいと願って臨床を続けている

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