うつになる予兆はあった?―うつ病を発症したらどうしよう

うつ自己ケアプログラム

おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。きょうはご気分はいかがでしょうか。

うつ病を早期に発見する目的で内閣府が行ったキャンペーンがありました。そのキャッチはこうです。

「お父さん眠れてる? 2週間以上の不眠はうつかも」

2週間以上眠れていないときにはうつの可能性を考えてみましょうという意味です。

うつが発症する予兆についてはいろいろなことが言われています。

1 眠れなくなる(入眠困難、中途覚醒、早期覚醒)

2 食欲がなくなる

3 楽しい、嬉しいという感情、興味・関心がなくなる

4 気分が落ち込み、悲しみや空しさにとらわれる

5 うっかりミスが増える

6 自分を責め、自分は価値がないと考える

7 異様なだるさが続く

だいたいこれくらいです。

うつ予備軍の段階ではしばらく休むと回復しますが、症状が収まらないときもあります。その場合、放置せずに対応すべき期限として、2週間という時間を設定しています。2週間経っても収まらないときには、うつも1つの可能性にいれて養生したほうがあとあとことが大きくならずにすむということです。

さて、自分の場合どうだったでしょうか。該当するのは、1と3と4です。

寝付けないことはありませんでした。毎晩バタンキューという感じです。ただ、4時間から5時間経つと目が覚めます。目が覚めると、「5時間寝れたからいいや」という感じで仕事を始めていました。そのような生活を当たり前のように送っていました。

楽しいという感情はかなり前から感じなくなっていました。息抜きのために、自分がやりたくてできなかったことや自分の好きなことに時間を使いましたが、楽しいと感じるのも一時的で、ポジティブな感情が戻って来ることはありませんでした。意欲は減退していましたが、鼓舞しながら仕事を続けていました。

仕事の休憩時間に、悲しいなと感じることがありました。

上記のリストには入っていませんが、振り返ってみると、実は数週間前から違和感を感じていたことがあります。口の中が乾く感じです。内科的な疾患が背後にある場合もありますので簡単には判断できませんが、うつの前段階で交感神経が異常に作用したときに生じることがあるようです。

口の中の乾きは、心身の違和感を感じて仕事を減らすようにしてから、少しずつ収まってきました。黄色信号の1つの指標になるかなと思います。

おかしいなと思ったら、ぐれぐれもご無理のないようにしてほしいと思います。

きょうも良い一日でありますように。

 

河村従彦

臨床心理士/牧師
カワムラカウンセリングルーム運営
KCPSコンソーシアム(牧会・心理職研修会)主宰
牧師人材育成、大学非常勤講師、ボランティアカウンセラー養成、出版、児童発達支援、職員コンサルにも従事、企業の総務にも関わる
東京、神奈川、静岡で教会を牧会
臨床心理学とキリスト教の両方に関わる領域に関心
「神イメージ理論」はライフワーク 博士(人間科学)
若い頃のアイデンティティ崩壊、人生後半にメンタルバランスを崩した経験から、人のお役に立ちたいと願って臨床を続けている

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