おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。きょうはご気分はいかがでしょうか。
ストレッサーと距離を取りました。新しく挑戦していた仕事をやめたところ、はらわたをグッと押されるような不快感はスッと消えました。ホッとしました。
ところが、それで収まるのではないかと思いましたが、そうではありませんでした。一度過剰に動作した交感神経の違和感は後遺症のように残りました。気持ちは焦りました。それでもとにかく自分を労って過ごそうと、自分を説得しました。
「静かに、人から干渉されない、ホッとできる環境をください」と周囲の人たちにお願いしました。
少し気持ちが落ち着いたところで、もう一度あの晩のことを思い返しました。生まれて初めて味わったあの心地悪さは一体何だったんだろう。
とにかく怖かった。恐怖心、これが正直なところです。
整理してみると理由が2つありました。
1 これからどうなるんだろうという恐怖
ストレッサーが二重になり、これからの生活がどうなるか予測が立たなくなってしまいました。
2 自分の心身が自分でコントロールできない恐怖
自分の心身がこのままおかしくなってしまうのではないかという恐怖です。自分の体のことは自分で頑張れば何とかなると思っていました。ダイエットにも挑戦し、体重は減少傾向でした。しかし今回は勝手が違いました。
1はストレッサーを取り除けば落ち着きます。幸いなことに家族の中で理解を示してくれる人がいて、とりあえず生活できるかたちになりました。
問題は2です。以前、自分の身近にパニック障害の人がいました。クライエント様の気持ちも聴いてきました。「そうですか。それはお辛かったですね」などと、共感できているつもりでした。しかし今回、そのような方々の気持ちを理解できていなかったことが痛いほどわかりました。
あの底知れない恐怖はだれにも味わってほしくない! 心底そう思います。自分の臨床を根底から見直しました。どういう方のお困りごとに寄り添いたいのか。こういった基本的な部分が変わりました。
恐怖心は少しずつ落ち着いてきます。最初の2週間はときどき「あの恐怖心」がよみがえってきましたが、その後、自己ケアをするうちに徐々に収まって行きました。
きょうもよい一日でありますように。
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