おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。
うつ病のケアは、心理療法だけでなく体調面や生活面のバックアップが必要です。
朝の散歩は効果があると言われます。その上で、週に2~3回は運動をするように勧められています。
実際やってみると、簡単ではありません。散歩に加えて運動などと言われたら、「そんなこと言われても……」というのが正直な気持ちです。
強制力を課したらと、トレーニングジムの会員に登録したりします。月額数千円。ところがその日になると、体が重いから休もうという気持ちになります。だるいのがデフォルトなのです。
体が動かせるのはかなり回復した段階です。無理する必要はありませんし、動けなくても自分を責める必要はありません。脳が「とまったほうがいいよ」と命令を出しているのです。脳が指令を出してくれたことに「いいよ」しましょう。
体が動くようになったら散歩がスタートです。やってみて、たしかにいいと思います。
あるとき、散歩の代わりに庭仕事をしたらどうかと思い立ちました。木の枝や草がのび放題でした。
早速、道具を調達しました。
朝の散歩の時間に庭仕事をします。木を切り、枝を下ろします。芝を刈って、通路の部分には砂利を入れました。写真は、枝をおろし、ほんの数日で横から新しい芽が出てきたので、いのちの息吹に驚いてシャッターを切りました。

30分もやると全身汗だくになります。
草を刈っているうちに、気持ちが前向きになりました。柵にラティスをつけ、すすけていた所にペンキやニスを塗りました。庭全体がとてもよくなりました。

いいことがいくつもありました。
1 朝の日光を浴びるので体内時計をリセットできる。
2 思った以上に下半身を使うので全身運動になる。
3 何かを作り上げようという意識が気持ちを上げてくれる。
4 自然に触れることでいのちとシンクロすることができる。
自然に触れながら、なんであんなに仕事にあくせくしていたのだろうと思いました。
それ以来、自分の体が自分のものという感覚が戻って来ました。それまでは、朝起きてもどこか体がフワフワした感じで、他人の体みたいでした。久しぶりに元気だったときの感覚を感じました。
庭仕事は1つの選択肢です。他に何か選択肢があったらやってみようと思います。
ここまでお読みいただいてありがとうございました。
きょうもよい一日でありますように。
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