宗教二世、教会二世 自分の中の矛盾の解消 自分が今までほど怖くない

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心の傷がいやされていくプロセスを経て、感情のバランスが少しずつ回復して行きます。

振り返ってみると、回復を感じた出来事がいくつかありました。海外に出て行き詰まった体験がスタート、団体ととりあえず物理的距離を取った出来事、若い頃に旅をした場所に行ってしばらくの時間を過ごしたこと、そして本書の執筆も大きな区切りでした。

静かにふり返ってみました。思った以上に、心の傷が深いことがわかりました。そのときに、どのような感情を感じていたのかを思い出し、もう一度感じてみました。

このような振り返りを通して、自分の感情に気づいて行きました。自分の言動がなぜこうなるのか。その背景と理由がかなりわかりました。

感情に気づく体験は、自分意識の獲得と深い関係があります。自分の中の矛盾がかなり解消されました。辛かった小学生時代の体験を思い出したことも、自分意識をさらに深めてくれました。

自分の中の矛盾がどのように反応するかわからない怖さは、少しずつ軽減して行きました。

この問題には今も向き合い続けています。

罪責感のバランス回復

感情に気づくプロセスと並行して、一つのことがテーマになりました。罪責感です。

インストールされた罪責感は、一度感じると暴走します。暴走しなくなるまでバランスを回復する必要があります。かなりのエネルギーと時間を要しました。若い頃から刷り込み続けた懲罰意識の世界観を修正するために、三十数年の月日を要しました。罪責感は思った以上に厄介でした。

罪責感の問題に向き合う中で、懲罰意識が間違った宗教観から出ていたことに気づきました。そのことに気づいてから、間違った過度な罪責感に陥らないで済むようになってきている感じがします。罪責感が襲ってきても、ある程度コントロールできるようになってきている感じがします。

続く

河村従彦

臨床心理士/牧師
カワムラカウンセリングルーム運営
KCPSコンソーシアム(牧会・心理職研修会)主宰
牧師人材育成、大学非常勤講師、ボランティアカウンセラー養成、出版、児童発達支援、職員コンサルにも従事、企業の総務にも関わる
東京、神奈川、静岡で教会を牧会
臨床心理学とキリスト教の両方に関わる領域に関心
「神イメージ理論」はライフワーク 博士(人間科学)
若い頃のアイデンティティ崩壊、人生後半にメンタルバランスを崩した経験から、人のお役に立ちたいと願って臨床を続けている

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