不安になったら深呼吸をしよう―山の緑を見たらホッとした

うつ自己ケアプログラム

おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。きょうはご気分はいかがでしょうか。

ヤバいと思ったとき、息抜きのためにやってきたことがありました。ゴルフの打ちっ放しに行ったり、ドライブに行ったり、温泉宿に行ったりしていました。

うつ病を予防するために息抜きのツールを3つ用意しておく

これはけっこう大切なことです。

突然心身の不調を感じた日の翌週、息抜きのツールの1つ、大好きな西伊豆に一泊で出かけることにしました。交通も順調。宿に着いてお風呂に入り、おいしい食事をいただいて、久しぶりにゆっくりしました。

少しリフレッシュできるかと期待しましたが、気持ちは戻って来ませんでした。逆に、またあの恐怖心がよみがえってきました。期待は裏切られ、落ち込んだまま帰路につきました。

帰り道に1つ発見したことがありました。西伊豆は自然が豊かで、山の緑に目をやりながらハンドルを握っていました。深呼吸がいいと聞いていたので、深呼吸をしてみました。そうしたら、不思議です。あの恐怖心が和らぎました。スッ―と引いて行くようでした。

色は人間の心理に影響を与えます。青や緑は神経に優しく、心をホッとさせてくれます。逆に赤や黄色は興奮色と言われます。恐怖心が和らいだのは、緑を見たことが影響したのかなと思いました。

なぜ深呼吸をしながら緑を見たら恐怖心が和らいだのだろう。興味が湧きました。それで調べることにしました。

1 人間が恐怖心を感じるときには脳の扁桃体という部位が興奮しているということです。扁桃体は、猛獣に出くわして生命の危機を感じたときに興奮する部位です。

2 深呼吸をすると呼吸中枢がはたらき、扁桃体にブレーキをかけることができるということです。緑が視覚から入ってくるのも似た効果があるようです。

人間の感情は、ことばを使ったカウンセリングで整理がつく部分がありますが、もとはと言えば脳内で何が起きているかという問題です。今まで人間の体や脳にはまったく無頓着でした。

脳や自律神経について学び始めました。臨床に活かせそうなことがあったら、少しずつ使ってみるようにしました。脳や自律神経については、これから情報提供をして行きます。

気持ちが落ちたら深呼吸をしてみましょう。最初に吸い込む方がおられますが、逆です。6秒吐いて3秒吸います。

きょうもよい一日でありますように。

河村従彦

臨床心理士/牧師
カワムラカウンセリングルーム運営
KCPSコンソーシアム(牧会・心理職研修会)主宰
牧師人材育成、大学非常勤講師、ボランティアカウンセラー養成、出版、児童発達支援、職員コンサルにも従事、企業の総務にも関わる
東京、神奈川、静岡で教会を牧会
臨床心理学とキリスト教の両方に関わる領域に関心
「神イメージ理論」はライフワーク 博士(人間科学)
若い頃のアイデンティティ崩壊、人生後半にメンタルバランスを崩した経験から、人のお役に立ちたいと願って臨床を続けている

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