砂糖とうつ病の関係―控えるだけで変わってくる

うつは自分で治せる!

おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。

きょうは砂糖とうつ病の関係について考えます。

砂糖を摂ると血糖値が上がり、一時的に気分が高まります。そうすると、血糖値を下げるためにインシュリンが分泌され、血糖値の乱高下がおきます。血糖値が下がったときの気分は、うつ病で気持ちが落ちたときと似ています。

臨床からの報告では、薬やサプリメントなしに、砂糖と炭水化物を控えるだけで、うつや不安の変動が収まるとされています。デザートと小麦で作られた食品を控えるだけで治るという報告もあります。

砂糖の一人あたりの消費量とうつ病の関係を調べた研究があります。発症率が最も高かったのがニュージーランドで、砂糖の消費量も一番高くなっていました。

気分と関係した伝達物質が3つあります。セロトニン、エンドルフィン、ドーパミンです。脳内にこれらの物質があると、リラックスし、気持ちが落ち着きます。砂糖を摂るとこれらの物質が放出され、一時的に気分は高揚します。

セロトニンはトリプトファンというアミノ酸を材料にして合成されます。トリプトファンは、血糖値が高いときのほうが血流を通して脳内に取り込まれやすくなると言われています。うつ状態になった脳は、セロトニンを作るためにトリプトファンを求めます。血糖値が高いほうがよいようです。それで砂糖を摂ることになります。

漢方の先生が食事指導をしてくれました。砂糖、果物、乳製品、甘いドリンクを控えるように、小麦製品もやめて和食にするようにということでした。

その日以来、食生活をガラッと変えました。

1日の食事の例です。

朝食 ご飯(玄米入りも)、味噌汁(野菜たっぷり)、生卵、魚/肉、納豆、豆腐、海苔など

昼食 ご飯(玄米入りも)、味噌汁(野菜たっぷり)、生卵、魚、豆腐、漬物など

夕食 野菜スープ 豆腐

辛いと思った日はありません。

体重が2ヶ月経たないうちに5キロ減りました。体重を減らすように指導を受けていた内科医の先生に、少し自慢げに「体重が減りました」と報告しました。降圧剤もそろそろ卒業しましょうと言われました。食費もかなり節約になっています。

食事だけでうつが改善したということではありません。しかし、これを機会に生活の見直しができたのは本当によかったと思っています。

ここまでお読みいただいてありがとうございました。

きょうもよい一日でありますように。

河村従彦

臨床心理士/牧師
カワムラカウンセリングルーム運営
KCPSコンソーシアム(牧会・心理職研修会)主宰
牧師人材育成、大学非常勤講師、ボランティアカウンセラー養成、出版、児童発達支援、職員コンサルにも従事、企業の総務にも関わる
東京、神奈川、静岡で教会を牧会
臨床心理学とキリスト教の両方に関わる領域に関心
「神イメージ理論」はライフワーク 博士(人間科学)
若い頃のアイデンティティ崩壊、人生後半にメンタルバランスを崩した経験から、人のお役に立ちたいと願って臨床を続けている

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