薬に頼らずに治りたい―自分をクライエントに見立てて

うつ自己ケアプログラム

おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。きょうはご気分はいかがでしょうか。

うつ病で心療内科を受診すると薬が出ます。しかし、どうしても心療内科を受診する気持ちにはなりませんでした。

それには理由があります。身近な人のパニック障害を見てきたからです。投薬治療を始めました。お医者さんもその道の有名な方で、努力してくださったようです。それでもなかなかよくなりませんでした。転機は環境の変化でした。いつの間にか薬が要らなくなりました。結局、薬を卒業するまで18年の歳月を費やしました。

書籍を調べることにしました。『薬に頼らず……』、『薬を使わず……』といったタイトルがついた本を順番に読んで行きました。次に、ネットで発信している情報を見てみました。

著者は精神科のドクター、看護師、カウンセラーなどさまざまですから、重点の置き方は違ってきます。しかしかなり共通点がありました。次のような点です。

1 うつ病の薬はどういう作用をするものか

2 うつの薬がきちんと合った人はそれほど多くない

3 カウンセリングは一定の効果がある

4 うつは心の問題だと思われているが、実際は脳内のバランスの問題である

5 食事、運動を含めた身体のケアは欠かせない

6 自律神経のバランスと体内時計の理解が重要である

こういったことでした。

目から鱗が落ちました。

心理士でも自律訓練法など一部身体に着目しますが、やはり関心は心/感情です。心理士は心がどのように変化して行くかに関心を寄せます。

自分の臨床は不十分だったことを痛感しました。そして、結論が出ました。

心の問題は体のケアをセットで考える!

自分をクライエントに見立ててケアしてみることにしました。食事、散歩、運動、呼吸などを見直して行きました。

心理士の先生にお話しを聴いてもらう選択肢もありました。推測ですが、もしカウンセリングを受けたら、ストレッサーを特定し、どういう心の傷を負ってきたかを整理し、自分の人生と価値を評価し直す。しかし、それだけだったらどうだったかなと思います。

心の問題は、あわせて身体のケアが大切であることがわかりました。次回から、何に取り組んだのかを順次説明して行きます。

長文をここまでお読みいただいてありがとうございました。

きょうもよい一日でありますように。

河村従彦

臨床心理士/牧師
カワムラカウンセリングルーム運営
KCPSコンソーシアム(牧会・心理職研修会)主宰
牧師人材育成、大学非常勤講師、ボランティアカウンセラー養成、出版、児童発達支援、職員コンサルにも従事、企業の総務にも関わる
東京、神奈川、静岡で教会を牧会
臨床心理学とキリスト教の両方に関わる領域に関心
「神イメージ理論」はライフワーク 博士(人間科学)
若い頃のアイデンティティ崩壊、人生後半にメンタルバランスを崩した経験から、人のお役に立ちたいと願って臨床を続けている

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