おはようございます。臨床心理士/牧師の河村です。きょうはご気分はいかがでしょうか。
メンタルバランスを崩したとき、精神科や心療内科を受診しないで、つまり抗うつ剤を飲まないで治したいと考えました。それで、書籍やネットなど、いろいろなところで情報集めをしました。薬物療法をしているドクターも、薬物療法は基本しないドクターも、どちらお例外なく朝に散歩をすることを勧めていました。
お世話になった漢方の先生も、同じことを勧めてくれました。歩き方に注文がついていました。「足の裏を感じるように、地面を踏みしめるように歩いてください。気持ちをそこに集中させて、一歩一歩、歩いてください」
朝に散歩をする。朝、目が覚めたときの「ドヨーン」とした気分。なんだか頭がボーッと、何ともいえない違和感。目眩がしそうな、目眩直前のふわふわ感。落ち込んでいたときには、考えただけでもハードルが高すぎました。
それでも頑張って、最初は15分。こんなんで効果があるのかなとブツブツ心の中でつぶやきながら、「あ、そうだ」と、先生の「地面を踏みしめるように歩いてください」のことばを思い出し、気持ちを引き締め直します。少しずつ長い時間歩けるようになりました。30分くらい歩くと汗ばんできます。今は日課になっています。
朝に散歩をすると、日光を浴びることができます。これがセロトニンの生成を助けると言われています。しかし、それだけではありません。
朝、日光を浴びると体内時計がリセットされ、一日が始まったと体が理解します。人間の体は不思議なもので、体内時計がリセットされてから15~16時間経つと、睡眠ホルモンといわれるメラトニンが分泌されます。朝起きるのが遅くなって体内時計のリセットが遅れると、床についてもなかなか寝つけないということになります。朝6時くらいに散歩ができると、夜9~10時くらいに眠くなるので、ちょうどいいですね。
うつ病の方は倦怠感などから朝起きるのが辛く、生活リズムが崩れてしまっているケースが少なくありません。生活リズムを少しずつ取り戻すだけでかなり症状が改善すると言われています。そのためにも朝の散歩はやってみる価値ありです。
朝、日光を浴びる。歩くことが辛いときには、ただ日光を浴びるだけでもいいようです。ご無理のないように。
ここまでお読みいただいてありがとうございました。
きょうも良い一日でありますように。
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